こんなヘアデザインなどを作りたくて勉強していました
日本じゃあまり見ないようなデザイン 憧れを持っていたんですね
当時僕は揺れていました
三人で国立店をOPENし軌道に乗せて頑張っていたあの頃
当時、DADAがサロンをOPEN 僕はたまたま植村さんのカットを見る機会がありそこでやられました・・・
LONDONに行きたい・・・
あんな風に上手くなりたい
そんな思いが頭を交差するようになりました
DADA 植村隆博
僕の美容人生の中でこれほどの衝撃を与えてくれた人はいませんでした
後にも先にももういないと思います
LONDON VIDAL SASSOONでクリエイティブディレクターをされていて、帰国後原宿に
DADAを設立 日本でも珍しいカッターとカラリストのお店
全てが新鮮で衝撃的でした
美容界に与えた教育の概念
本質ともいうべきでしょうか?
美容界の財産とも言える人 そんな方の訃報を知ったのは2013年 12月1日のことでした・・・
毎回作品を見るのが楽しみで仕方がなかった どんなデザインが生み出されるのか・・・
コームさばき ハサミの軌道 僕の20代は植村さんをずっと見てきて育ちました
だからこそLONDONにも行ってみたかったんです
LONDON vidal sassoon
2000年 1月8日 僕はヒースロー空港にいた
これから一年間のlondon生活の始めるためにここに降り立った
見るもの聞くもの全てが新鮮 だって英語はまるでできない そんな中での始まりだ
憧れていた植村さんがいた街
そんな街を歩く自分に少し酔いしれていたのかもしれません
異国の地での生活がスタートしました
日本人は少しいましたがほぼ外人の中に僕はいました
コミュニケーションすらろくに取れない・・・
戸惑いとなんてちっぽけな自分なんだろうと、寒空のLONDONの街を歩きながら思いつめる毎日でした
カットのデモンストレーションを見て学ぶ ここでは見て学ぶ 自分で考えることが当たり前の環境でした プロセスを大事にする感じ 失敗したっていい そんな環境でした
トライしないことが一番ダメ そんなところかな?
少しづつですが自信が出てきました
創造性をもっと働かせる そんなことが大切なんだと感じれました
でもLONDONで粋がっていても日本で成功しないと意味がない・・・次第にそんなことに焦りを覚え始めたのも事実でした
LONDONでの最後にクラブを貸し切りヘアショー
ここで作品を展示しベストカラーをいただいたことを今でも誇りに思っています
LONDONから帰る時に一つ打ち立てたのは『教えること』そんなことを日本でもやりたいって思って帰国しました 2000年の9月です
帰国して待っていた日々
まず一番苦労したのは色の明るさがみんな同じに見えてしまう笑
ブロンドばかり見ていたので日本人の茶色のトーン差がわからなくなっていました
そして日本人の素材対応
やっぱり外国人の毛質はすごくいいんです
向こうに行ってレベルアップした気でいましたが実はそんなことなかったのかもしれません
日本人の毛質 素材対応はすごい技術がいります
帰ってきて一年が経とうとしている頃、ビックチャンスが巡ってきましたヘアショーの依頼です
待ちに待っていた外部の仕事
めちゃくちゃ嬉しい仕事の依頼でした LONDONで仲間に絶対にヘアショーするからって公言していたからです
そんなことをやりながら着実にお客様をつけて、カラーの外部講師もやらせていただくことになりました
夢だった『教える』仕事
ワクワクしたのも覚えています
そしてたくさんの経験をすることができました
毎日がチャレンジで楽しかった 当時は月間で400名のお客様を担当していた頃です
僕が手にしたもの 感じたこと 考えていかないといけないこと
こうしてLONDONに行ったり、美容の講習に行ったり日々お客様を担当して数字を作ったり・・・
その体験 それが一番の財産だったと思います
今振り返ると技術の本質や考え方 そんなことにたくさん触れることができた
それが一番手にできてよかったと思っているからです
今、癒しとかおもてなしとかいろんなこと美容は言われています
確かに大事 技術よりもサービスの方が感じることができるし伝わるのも早い
でもここまで美容師ができたのってやっぱり基礎となる技術以外何者でもないように思えます
これは一人一人感じ方や価値観も違う 何より経験してきたことが違うから一概には言えないのかもしれない でも技術が伴わなければ生き残っていくことができなかった
今の若い美容師さんが長く美容師の仕事を続けるためにも今一度技術について考える時間はあっていいように思います
これがなければ僕たちは生き残れない
そこにはいつも厳しさと優しさが同位している
楽しさは、自分で努力した先にある物であって、きっとその辺に見えているモノは、本物じゃない。
ちゃんと自立して、自分の力で飯を食っていける。
自分の人生を切り開いていけるチカラを・・・
本気で楽しむには、本気でやるしかない。
今は苦しかったり辛かったり、色々と悩んでいる人もいるでしょう。僕もいつも悩みます
だけど、絶対に逃げずに立ち向かっていきたい。
そして周りに依存せず、自分と 向き合いたい。今ここに僕は注力しています
自分の道を決めるのは自分です。
こんなにも素晴らしい美容という仕事。
本当の楽しみを知らずに去って行く若者を、これ以上増やさない為に、僕達が出来る事はなんなのか?
この乗り越えた先には、必ず明るい未来が待っています。
だからこれからも走り続けたい
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